人事・コジマ目線 ytvのひとたち⑧制作局・坂谷龍司さん
2023.02.10

人事の小島です。
これまで20年間、報道局に所属し、ten.の「コジマ目線」でニュースを解説してきました。
今は人事局で、現場の仲間たちが思う存分、活躍できるようお手伝いをしています。
みなさんが応援してくださっている「ytv」の人たちを、「コジマ目線」で紹介していきます。
今回は制作局の坂谷龍司さん。日曜お昼の人気番組「上沼・高田のクギズケ!」でチーフディレクターを務めています。

コ)これまでどんな仕事をしてきましたか?
坂谷)ぼくは最初は「あさパラ!」のADから始まって7年前から今の「クギズケ!」を担当しています。あとは「鳥人間コンテスト」「旅ぷら」「グッと!地球便」や、吉本興業さんと一緒に単発の番組を制作したりしてきました。
2009年入社で、学生の頃に野球をやっていたので当初はスポーツ志望だったんですけど、最初から制作局に配属されて、同期では唯一、そのまま制作局にいます。
コ)「クギズケ!」のチーフディレクターというのはどんな仕事ですか?
坂谷)「クギズケ!」はいろんな専門家が独自の目線で切っていって、上沼恵美子さんが広げる、というのが基本の流れですけど、スタジオでどんなテーマでどんなネタをどう展開していくのかを決めるというのが一番大きな役割です。
ゲストのアンケートをとって、専門家に何をしゃべってもらいたいか、担当ディレクターがそれぞれ展開を想定して提案してくるので、その統括です。
隔週の土曜日に収録しますが、その前の週に、芸能、社会ネタなどの「ネタ出し」の会議があって、ぼくが進行して決めていきます。決めたら専門家にアンケートを投げて、その結果を受けて各ディレクターがどんな展開をしたいか、細かい案を上げてきます。それを収録週の火曜日の会議で話し合って、という風にちょっとずつ進めていきます。
コ)どのようにネタを決めるんですか?
坂谷)もともとこの番組は芸能ニュースを取り上げるということでスタートしたんですが、最近は世間の芸能への関心度合いがなくなってきているように感じています。なので今は、芸能だけに特化していません。
そして世間で話題になっている時事ネタや、芸能を扱う時も、必ずしも「タイムリー」じゃない、どこの番組も扱ってないような、「〇〇さんがこんなことを言いました」というのを入口にして展開していくことが多いです。時事性だけで選んでいるわけではありません。
大前提としてこの番組は、「上沼さんの番組」なので、視聴者も、上沼さんがどうしゃべるか、というところに注目していて、鋭い意見を聞きたいと思っています。なので、上沼さんがどんなトークをされるかを第一に内容を考えています。
世間の興味ももちろん考えますが、たとえば芸能人の熱愛とかはワイドショーが取り上げて盛り上がっていたとしても、トークとしては面白くないし、面白くしにくい。ということで、「クギズケ!」では選びません。
コ)どんなネタが盛り上がるんでしょうか?
坂谷)いろんなパターンがありますけど、夫婦の話題や嫁姑ネタは鉄板です。「若者の間で最近こんなのが流行っている」というのも面白いです。
あとは「変なおっちゃん」ネタ!例えばSNSでどこかの主婦があげていた話で、「スーパーでポテトサラダを買おうとしたら後ろからどこかのおっちゃんから『ポテサラぐらい自分で作れよ』と言われた」という話題を雑談で上沼さんにお話したら、ポテサラを作る大変さをバーッと語って、「おっさんてホンマにいらんこと言うよね!」と盛り上がったので、実際に番組で取り上げたら大ウケでした。
後輩やディレクターに言っているのは、僕らの仕事は食材を集めてきて上沼さんに料理をしてもらうことだということです。得意な料理を作ってもらう食材もいるし、逆に、「今回、こんな食材仕入れてきたんですけど...」みたいなときもあっていいと考えています。

コ)提案したネタを上沼さんが却下することもあるんですか?
坂谷)全くありません。基本的にどんなネタでも面白くしようとしてくださるし、実際に面白くしてくれます!ただ本当は「料理しにくい」と感じておられるネタもあるのではないかなと思うことも多々...。
全くおっしゃらないですが、MC打ち合わせの際にディレクターの説明を聞く上沼さんや高田さんを見ているとそう感じる事もあります。
一度だけ上沼さんからご指摘を受けたのが、世間からあまり注目されていないような芸能ニュースをきっかけにトーク展開したい、と提案したときでした。
上沼さんは「このネタは世間の皆さんも興味ないし、展開もしにくいと思います。入口は狭く、入ったら出口の見えないトンネルのようです」とおっしゃったのです。数年前の出来事ですが、その言葉が今も心の中に残っており、日々勉強させていただいています。
コ)うれしいときはどんなときですか?
坂谷)これは「クギズケ!」に限らず、想像で描いたことが形になったときはもちろんですが、それ以上に、想像以上のことが起きたときはうれしいです。思いがけない展開をして盛り上がったりして、想像を超えたときはうれしい、というか感動しますね。逆に想像していた事が全くうまくいかなかった時は自分の想像力の未熟さを痛感します。
コ)坂谷さんの将来の夢はなんですか?
坂谷)結局テレビが好きなんで、「テレビって捨てたもんじゃないよな」と言わせられたらいいなと思います。YouTubeなどももちろん面白いと思いますし、決まった時間にテレビの前に座らないといけないなんて古いとはみんな感じていると思うので、「それでもテレビは捨てたもんじゃない」とは思わせたいです。「やっぱりテレビはいいもん作るな」と思ってもらいたいんです。
あとは自分で立ち上げたレギュラー番組はやりたいですね。この仕事をしているものはみんな思っていることだと思います。

こんな熱い思いで、みなさんがハマってくださっている読売テレビの番組は作られているんです。ところで坂谷さんがハマっていることは何なのでしょうか。
坂谷)5年ほど前に家を買ったんですが、狭い庭があって「芝生」にハマってます。芝生って冬になると枯れて茶色くなるんですけど、僕は秋ぐらいに、普段の和芝の上に洋芝の種をまくんです。そうすると冬には芽が出て青々するんですよ。
コ)なぜそこまで...
坂谷)なんか悲しくないですか、茶色いと。寂しい雰囲気で家が明るくないというか...それだけです。
冬に茶色くなるのが許せなくて、何とかならないかと調べたら「オーバーシード」という、芝生の上から秋に洋芝を撒くと冬も青々とした芝が茂るというのを知って、毎年やっています。お金はそんなにかからないんですが、めんどくさくて、種をまいたらふるいで土を一面均等になるように撒いて、踏み固めて、伸びてきたら刈って...僕は基本、大雑把な人間ですけど、これだけは変にこだわってます。リビングから見えるし、家に帰ってきたら外から見えるので、気持ちが全然違いますよ。
最近、ご近所さんからも「なんでお宅の芝生は冬でもそんなに青いんや」と聞かれたので、教えてあげました。うちの奥さんは全然興味がなくて「またやってるわ...」とあきれてますけどね。

家で青々と輝く芝生を眺めてリフレッシュ!
こうして生まれるキラキラ輝く読売テレビの番組を、これからもぜひ、お楽しみに!!

公開されているコメントはありません。