人事・コジマ目線 ytvのひとたち⑥イベントプロデューサー・門上由佳さん
2022.11.04

人事の小島です。
これまで20年間、報道局に所属し、ten.の「コジマ目線」でニュースを解説してきました。
今は人事局で、現場の仲間たちが思う存分、活躍できるようお手伝いをしています。
みなさんが応援してくださっている「ytv」の人たちを、「コジマ目線」で紹介していきます。
今回は、ytvが手掛けるイベントのプロデューサー、門上由佳さんです。

コ)どんな仕事をしているんですか
門上)私は主に音楽イベントを担当しています。
イベントを企画立案する場合もあれば、既にあるイベントに共催という形で関わって、もっと大きくしてより多くの人に届ける、という場合もあります。
特にPRについては、特番やテレビCMを製作したり、レギュラー番組に出演アーティストをブッキングしたり、新聞や雑誌、ラジオ、SNS、駅や電車の中に広告を出したり、カフェやホテルと手を組んでイベントを盛り上げるコラボ施策を企画したり、グッズ製作とか、ありとあらゆる手段を考えます。
イベントを企画製作し、より楽しく、大きくする仕事ですね。
コ)好きなアーティストを呼んだりもできるんですか?
門上)呼んだことも今後呼ぶ予定もありますが、とても難しいです。
アーティストにとってライブは一番大事な場所なので、それを一緒につくるには、まずはytvのことや企画者の想いをよく知ってもらう必要があります。
イベント関係者も「音楽やアーティストへの愛はあるか?」を大事にしています。
そんな方々と一緒に歩むためには、覚悟を持った熱量の愛情が必要で、アーティストと顔の見える関係になるくらい関係値を築くことも大事です。
まさに人と人が向き合う「人間の仕事」という感じですね。
コ)そんなアーティストをどうやって見つけるんですか?
門上)多いときには週5,6回のペースでライブに通っています。
そして「このアーティストはどんなライブをして、MCでこんな想いを話していた」「このイベントはこういう理由で素敵だと感じる」ということを徹底的に調べます。
誰に出演を依頼して、どんな企画をつくったら、意義のあるイベントを届けられるかを研究しています。

生の音が大好きで、趣味も音楽という門上さん。
テレビ局がイベントをする意味を聞くと、しばらく考えた後でこんな話をしてくれました。
門上)一言で言い切るのは難しいのですが、文化のためです。
イベントをテレビ局と連動させると、ムーブメントを起こせると思っているんです。
テレビ局には電波や撮影機材などの"インフラ"がありますし、カメラマンやアートディレクター、スポンサーをつなぐ営業など、あらゆる分野のプロが揃っています。
このインフラと組織力を使って、素敵な音楽やカルチャーを多くの人に届けたいと思って、テレビ局に入ったんです。
コ)思い通りにできていますか?
門上)うまくいって嬉しいこともいっぱいありますが、悔しい思いをすることもあります。
今年、神戸で「KOBE MELLOW CRUISE」という野外音楽イベントを、20~30代を中心とした同世代のイベンターと共に企画から考え、デザインもytvの美術部若手がゼロからつくってくれました。
大好きなアーティストも出演して喜んでくれて、イベント自体は成功したと思います。でもやればやるほど自分自身のできていないことが見えてくるんです。
例えば「プロモーションはもっとうまくできたのではないか?」とか、「知識があればもっといい判断ができたのではないか?」とか、勉強しないといけないことがまだまだ多いことを痛感しました。
今年初開催という立ち上げたばかりの若いイベントですが、場数と経験値を積んで、さらに良いブランドにしたいと思います!

こんな熱い思いで、みなさんが応援してくれているイベントは形になっていきます。ところで門上さんが応援している「推し」は何でしょうか。
門上)趣味が本当に音楽なので「推し」もアーティストなんですけど...
今の推しは「SIRUP」さんです!
音楽性が素敵な事はもちろんなんですけど、環境問題やジェンダー問題など社会のことについて発信しているところが「推し」です。
私の座右の銘は「音楽を通じてカルチャーをつなぐ」で、勉強では伝えるのが難しい社会問題や文化事象に「音楽」を通じて踏み込んでいくことが理想だと思っています。
SIRUPさんはまさにそれを体現しているので、この先一緒にイベントができたらいいなと思ってます。
コ)門上さんはプライベートと仕事がつながってるんですね。
門上)休みの日もほぼライブで...。
ライブをたくさん観に行かせてもらっている分、企画を形にして恩返ししたいです。
あまり知られてないですけど、ytvは今年5月「OTODAMA~音泉魂~」、「KOBE MELLOW CRUISE」、8月「RUSH BALL」、9月「イナズマロックフェス」と、多くの野外音楽イベントを共催していて、音楽イベントにも力を入れている局です。
そんなytvで私は音楽をこれからも生業にしたいと思ってます!

ytvでは、心も社会も動かす、魅力的なイベントをもっともっと仕掛けていきます。
音楽イベントだけでなく、展覧会や舞台、食フェス、花火、デジタルアート、落語、クラシック、脱出ゲームなどもたくさんやっています。ぜひ現場に足を運んで欲しいです!

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